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M&Aの目的.買い手側

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M&Aの目的(買い手側)

買い手側にとってのM&Aの目的

規模の拡大

 企業を取り巻く環境は刻々と変化しています。企業が変化する環境の中で勝ち残って行くには、不断の成長が必要となってきますが、その成長の大きな要素の一つが規模の拡大です。
 規模を拡大することによって、規模の経済(スケールメリット)が作用し、効率性が確保されることとなります。規模の経済とは、規模の拡大によって固定費はそれほど変化せず、より高い効率を持つ生産設備や生産方法、労働力や管理方法などの利用が可能となり、生産コストが低く抑えられることをいいます。
 例えば、コンビニエンスストアなどのフランチャイズチェーン展開、銀行の合併による各地の支店やATMの効率的稼動などがあげられます。

 この規模の拡大を目的する場合、拡大の中の市場ならいざ知らず、成熟した市場であるならば規模拡大を内部成長のみで、大きな拡大は難しい状況です。そこで同業他社をM&Aを利用することにより、総資産や売上高・利益額・従業員数と同時に、マーケットシェアの拡大の達成を目指します。

事業強化

 既存の事業を強化して他社との差別化を図り、収益性を向上させるために、自社が現在保有していない経営資源(人材・技術・ノウハウ・ブランド・知的財産 等)の獲得を目的とする。
 または、それぞれの企業の利点を上手く融合させて、大きな効果を生み出すこと(シナジー効果)を目指す。

新事業への進出

 事業の多角化を目指し、新たな事業に進出を行う場合、新たな部門や子会社等を立ち上げて、自社内で何も無い状態からその事業を育成すると、本格的な事業化までには多大な時間を要することとなってしまいます。そこで、既にその事業を行ってをりその事業のノウハウ・技術・人材等を持つ企業を合併・買収して、時間をかけずに事業領域を拡大するこを目的とする。

企業再生

 経営難に陥り、民事再生法や会社更生法の申請を行ない法的整理下にある企業の再生を目的とする。
 資金不足や人材不足により経営難に陥った企業だとしても、技術やノウハウ・ブランド力等を持っている企業であればそれを倒産させては経済全体から見ても損失となりますし、買い手側にとっても経営難に陥った企業を安く買取り、自己の資金を用いて再生させることができれば、大きな利益となります。

グループ再編

 事業をより効率的に・より多くの利益を得るために、グループ関連会社内において、スピードアップ・時代のニーズ即す・責任の明確性・企業資源の集中を目的に再編を目的とする。
 また、子会社・兄弟会社等で少数株主や公開企業がある場合に、子会社・兄弟会社等株の代わりに親会社や持株会社の株主になってもらうことで、子会社・兄弟会社の経営判断に自由度・機動性を持たせることを目的とする。

まめ知識

グリーンメーラー

 敵対的買収者の中には、企業を買収したいというわけではなく、買い占めた株式をその企業に高く買い取らせることを目的としている者がいます。そういった買収者を『グリーンメーラー』といい、その行為を『グリーンメール』といいます。
 これは、英語の『ブラックメール(脅迫状)』と『グリーンバックス(裏面が緑色のドル紙幣)』の合成語で、脅迫に近い方法で金儲けをするというところから生まれた言葉です。

 大量の株式を買い占められると、企業はあせって買い戻そうとする。グリーンメーラーは、それを狙って株式を大量取得し、なかば脅迫のようにして高値で買い戻されることになってしまうのです。

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