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クラウンジュエル.焦土作戦

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クラウンジュエル

クラウンジュエルとは

 クラウンジュエル(Crown jewel)とは、日本語にすると『王冠の宝石』となります。敵対的買収防衛策でいうクラウンジュエルとは、買収者が欲しがっている資産や事業のことを指し、それを手放してしまうことにより、買収への意欲をなくさせる方法をいいます。

 また、この方法は『焦土作戦』とも呼ばれています。語源としては、迫ってくる敵に武器や弾薬を奪われ使用させないために、自軍の軍事施設等を焼き払いながら退却する『スコーチド・アース:Scorched earth(焦土作戦)』にちなんで名前が付けられています。

クラウンジュエル.焦土作戦

 日本においてクラウンジュエルがが実施された例はありませんが、ニッポン放送がライブドアから敵対的買収を仕掛けられた際に、ポニー・キャニオンやフジテレビ株を売却することをほのめかしました、事例があります。ライブドアの買収目的は、ニッポン放送の保有する株式を通して、間接的にポニーキャニオンとフジテレビを支配することにあったと考えられていましたので、これらを売却されればライブドアはニッポン放送を買収する意味がなくなってしまいますので、売却することで買収を止めさせようとしたのです。
 ただし、ニッポン放送は実際に売却することはしませんでした。

クラウンジュエルの問題点

 重要資産の処分は取締役会決議で決定できますので、クラウンジュエルの実施は経営陣の判断で行なえることになります。しかし、クラウンジュエルは、敵対的買収者の買収を防いだとしても、企業価値も下がってしまうケースが多くあり、その実施は『諸刃の剣』ともいえる手法です。
 企業にとって有力な資産や事業を安値で、売却してしまうわけですからその打撃は大きく、そのシワ寄せが株主にくることになりますので、これを安易に実施すれば、株主の利益に反したということで、経営陣の責任が問われ株主代表訴訟を起こされる恐れもあります。

 クラウンジュエルは、現実には上記のようなリスクがあるため、防衛策として実行するのには難しい部分もあります。仮に、この防衛策をとることを検討するならば、経営陣は株主への十分な説明やフォローも合わせて検討する必要があります。

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