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固定負債.有利子

固定負債分析

固定負債とは

 固定負債をチェックポイントとしては『長期借入金』です。長期借入金は、返済期間が長く株主資本に次いで安定的な資金ですが、負債であることには変わりはなく、売上高の何倍もあったのでは将来の資金繰りに不安がり、その支払利息も多額になりますので損益計算書にも大きく影響を及ぼします。

無借金経営は優良企業の証?

 借入金は無いにこしたことはありませんし、無借金経営を行なっている会社は、過去の業績が順調あり自己資金が潤沢であるということを意味し、収益性の高い優良企業であると読み取れます。
 しかしながら、すべての無借金経営を行なっている会社が優良企業であるとは言えず、中には収益性が低く成長性も期待できない会社もあります。かつては、収益性も高く自己資金で賄ってきたが、成長性が薄れ新たな設備投資を行なう機会がない、もしくは無借金経営が目的となってしまい多少のリスクをとることにも消極的になり、積極的な市場開拓・新規事業への参入・設備投資などを行なっていないケースです。

 このタイプの見分け方のひとつとして、設備投資への積極性から判断する方法があります。設備投資に消極的な会社は、新たな機械や車両等の購入を行なわず老朽化が進んでいることが考えられますので、減価償却累計額の割合が多くなっています。そこで次のような算式で割合を求め同業他社等と比較して、その割合がかなり大きい場合は、将来の成長のために必要な設備投資が行なわれていないことが考えられます。

  減価償却累計率(%)=減価償却累計額÷取得価額

 資金は自己資金で賄えればよいのですが、無借金経営にこだわり、必要な設備投資も行なわずにいたならば企業成長を止めてしまう場合もあります。必要ならば借入も行い、将来の収益獲得のための投資をたえず行なって行くことも重要になります。

長期的な支払能力は

 有利子負債の短期的な返済能力を見る指標としては、『流動比率』や『当座比率』がありますが、長期的な支払能力から見て、長期有利子負債を返済期間内に完済することが可能かどうかを判断する場合、以下のような算式で年数を算出します。

 返済可能年数(年)=有利子負債÷フリーキャッシュフロー

 有利子負債の返済に充てられる資金は、フリーキャッシュフローになりますので、有利子負債をフリーキャッシュフローで割ることで、完済可能年数が算出することができます。ただし、フリーキャッシュフローは年度ごとに変化しますので、5年分程度平均値等で算出した方が適切な場合が多いと思われます。
 この算式を利用することで、新たな借入金をする場合に、毎年どのくらいの返済額で何年返済にすればよいかの目安を求めることもできます。

参考:[投資キャッシュフロー分析]

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