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流動資産.繰延

流動資産分析

流動資産とは

 流動資産は基本的に1年以内に現金化されるもので、現金化され易い順に『当座資産(現金・売掛金等)』『棚卸資産(商品・原材料等)』『その他流動資産(仮払金・前払費用等)』に配列されています。しかし、中には不良債権化している売掛金や不良在庫となっている商品などもありますので、単純に流動資産が多ければ資金が豊富とはいえず、流動資産といえどもその内容をチェックしなければ企業の実体は見えません。

過去の実績と比較する

 債権金額や在庫金額は、業種や規模によっても異なりますで単純な比較はできませんが、過去の実績と比較して増減はどうなっているかの比較、売上高の増減率と比較しての増減率と比較などがポイントになります。

過剰在庫

 流動資産のなかで金額的に大きな割合を占めるのが『棚卸資産』で、商品・製品・仕掛品・原材料等の在庫になります。サービス業やIT関連では、あまり棚卸資産は問題とされませんが、小売業や製造業では棚卸資産の管理は大きな課題となります。在庫を多く抱えてしまっては資金が足りなくなってしまいますし、逆に在庫を少なくすれば品切れやお客さんの信用を失いかねません。従って在庫をどの程度用意するかは重要になります。
 在庫を多く抱えてしまった場合次のようなデメリットがあります。

保管コストの増加・・・保管スペース(賃貸料)・保険料・運搬費等の保管コストが多くなる。
資金の停滞・・・在庫として商品等を抱えている場合、その分の資金が活用されずに寝てしまっている。
価値下落の恐れ・・・近年、消費者の流行り廃りは激しく商品価値が下落したり、また減耗・陳腐化の恐れもある。
流動資産.繰延

 上記のように在庫を多く抱えている場合、コスト増加・資金の停滞等の企業経営に悪影響を及ぼしますので、過去の決算書や同業他社と比較し、急激に増加していないか・多すぎないかもチェックポイントになります。

まめ知識

繰延資産とは

 資産には大別して、流動資産・固定資産そして『繰延資産』があり、この3に分けられています。繰延資産とは、すでに代価の支払いが完了し又は支払義務が確定し、これに対するサービス等を受けたにもかかわらず、その効果が将来に渡って及ぶものと期待される費用をいいます。これらの費用は、その効果が及ぶ期間に合理的に配分するために、経過的に貸借対照表上繰延資産として計上することができます。これにより、収益と費用を正しく対応させて損益計算書を適正にするのが狙いです。

 繰延資産には換金性がなく、あくまで『適正な期間損益計算』という会計上の目的から計上される資産になります。繰延資産を計上するか、繰延資産を計上せず全額を当期の費用とするかは企業が選択できますが、有力企業で繰延資産を計上する例はあまり多くありません。
 繰延資産には、『株式交付費』『社債発行費等』『創立費』『開業費』『開発費』があります。

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