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純資産の部

純資産分析

純資産とは

 『純資産の部』は、以前『資本の部』という名称で『資本の部=株主資本(自己資本)』という考えでしたが、会社法の施行により『純資産の部』と名称を替え、その内容もさまざまな要素のものが加わり、専門家といえどもこの構造を理解するのは難しくなっています。しかし、重要なのは『資本金』『資本剰余金』『利益剰余金』の3つであり、これらを抑えれば十分でしょう。

会社の長期収益力をみる

 損益計算書の利益は、1年間の儲けを表しているのに対し、『利益剰余金』は会社が設立されてから現在までに蓄積された儲けの額になります。従って、利益剰余金をみると会社の『長期的な収益力』や『長期的な企業業績』がわかります。
 利益剰余金が大きければ長期的な収益力があり、自己資金が豊富で強い財務体質といえ、逆に利益剰余金が小さいもしくはマイナスの場合は、長期的な収益力が弱く、資金を他人資本(借入金等)などに頼らざるを得なくなるなど脆弱な財務体質といえます。

子会社は優良か

 連結と単体の財務諸表から、連結子会社の良否を判断する指標として連単倍率があります。

  連単倍率(倍)=連結当期純利益(利益剰余金)÷単体当期純利益(利益剰余金)

 連単倍率が大きいほど連結子会社が優良だといえ、逆に1倍を切ってしまう場合は、連結子会社の業績が悪く場合によっては親会社の支援等が必要となる可能性もあります。

債務超過

 『債務超過』とは、負債の部が資産の部を上回っている状況いいます。言い換えれば、『純資産の部』がマイナスになっている状況です。債務超過は、資産の部の資産をすべて売却しても負債を返済しきれない状況ですので、会社としてはかなり危険な状態だといえます。
 中小企業では債務超過の会社もよくありますが、上場企業の場合には、債務超過の状態が続いた場合『上場廃止基準』により上場廃止となってしまいます。

用語解説

資本金

 株主が会社に対して出資したものが『資本金』になります。資本金は基本的に株主に返済する必要はなく、この点が借入金とは大きく異なります。その代わり、上場企業となれば株式市場で株取引を行なうことで資金を回収することができます。

資本剰余金

 『資本剰余金』には様々なものがありますが、一番大きな金額となるのが『資本準備金』です。資本準備金とは株主が出資した金額のうち資本に組み入れなかった部分のことを言います。これは株主が出資した金額のうち半分までの金額を資本金としないことが認められていますので、その組み入れなかった部分が資本準備金となるのです。

利益剰余金

 『利益剰余金』は、会社が設立されてから現在まで利益のうち社内に蓄積された部分の合計額をいいます。利益剰余金は大きく分けて『利益準備金』と『その他利益剰余金』がありますが、このうち利益準備金は会社法により、剰余金の配当するときには配当額の1/10を利益準備金として積み立てなけれならないようになっています。

 これは、『資本金』と『資本剰余金』は株主から調達してきたお金であり、『利益剰余金』は、自分で稼いで貯めたお金と言うこともできます。

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